
アパレル業にいると、!SPAとODMとOEMの3つのうちどの業態なの?っていう会話をよく耳にします。
なんとなくわかっているかもしれませんが意外ときちんとしっている人が少ないのでわかり易く説明します。
目次
SPAとは
基本の説明
「スペシャリティー(S)・ストア・リテーラー・オブ・プライベート(P)・レーベル・アパレル(A)」の頭文字を取ってSPAと呼ばれ、
日本語では製造小売業です。
これはどういうことかというと、自社ブランドを販売するアパレル専門店です。
簡単にいうと、企画もするし、自分達で作るし、売る。
という形をとっている所です。
当然作ることもするので工場があるのが一般的で、基本デカいところです。
例→ユニクロ、GAP、H&M、ZARA
スピード感がえげつない
これを作って売るぞ!となった時に大体2~3週間でできちゃうところです。
H&Mとかは、海外のクラブで今何が流行っているかを偵察に行かせて、「これが流行ってました!てことでさっさと作って日本で売りましょ!」を2週間というでできちゃうというところです。
思い通りのものが作れる
自分たちで企画してこういう風に作ろう!ができるので当然好きなものを作れちゃいます。
安く大量に作れる
自分たちで作る分、すべて内製なのでやすいしたくさん作れます。
当然他のセレクトショップよりも販売価格も抑える事ができます。
大量に作るから売れ残ったら損失でかい
大量に作れる分、残った時のダメージも隣り合わせです。
ODMとは
基本の説明
「Original Design Manufacturing」の略です。
他社(委託者)から委託された商品を、委託者のブランド名で生産することを言います。
簡単に言うと、アパレルショップを持つところに、メーカーさんが「こんなの作りました!どうですか!」といい、
ショップ側が仕入れるか仕入れないかを判断する形です。
人気のセレクトショップはほとんどこれです。
例→BEAMS、SJIPS、UNITED ARROWS
販売側としては判断するだけでいいから楽
仕入れるか仕入れないかをジャッジするだけなので楽です!
自分たちのショップに来ている人達にウケそうだなぁとかの判断材料だけ考えれば基本良いのでそれ以外は特に考えなくてOKみたいな感じです。
費用を削減できる
工場を持たなくて良いしデザイナーもいらないので、施設費、人件費をがっつり削減できます、
仕入れ自体も少なくて良いからリスクも少ない
ドカーンと仕入れる必要もないので、これだけ行っていれば特に大赤字になることもありません。
お客さんにとっては少し割高に
少ない数を仕入れて成立するものなので、そもそもでメーカからショップ側に売る時もSPAよりも当然価格は高くなります。
高めに買ったので、当然販売する時もそれよりも上乗せした価格で売るため、お客さんにとってはまた少し高くなるという仕組みです。
だからセレクトショップは無地でも他のところよりも少し高いというわけなんです。
完全にこれだ!というものに出会う事はあまりない
ショップ側が、「まさにこれだ!」となることはほぼありません。
なぜなら自分たちで考えて仕入れてるわけでなく、「これどうですか?」と聞かれて良いor良くないを判断するだけだからです。
デザイン性がメーカー側にかかってしまっているというところがわかりやすいところですね。
OEMとは
基本の説明
「Original Equipment Manufacturing」の略です。
他社(委託者)から委託された商品を、委託者のブランド名で生産することを言います。
簡単にいうと、デザインセンスはあるのに作る能力がないから、作れる所にお願いしよう!という業態です。
例→セブンイレブンのプライベートブランド、一部のセレクトショップ
自分たちが作りたいものが作れる
デザイン企画とか自分達でするので、思い通りのものが作れます。
費用を削減出来る
工場とか持たなくて良いので施設費や人件費をがっつり削減できます。
納期が遅い
作って!と依頼する形なので、メーカー側のスピード感に完全に依存してしまう所が大きなデメリットです。
夏の商品なのに夏過ぎに出来上がりました、とかよくある話です。
あとデザインが他にパクられるなんて事は余裕であります。
女の子とゴールインしたい場合と重ねて例えてみた
SPA
こんな子とゴールインしたい→ナンパ→ゴール
ODM
だれかとゴールインしたい→合コンしよう!→ねえだれか可愛い子いない?→こんな子紹介できるよー!→あ!連れてきてー!→ゴール
OEM
こんな子とゴールインしたい→合コンしよう!→高身長で美人で長髪の子紹介して!→あ、〇〇ちゃん紹介できるよ!→連れてきて!→ゴール
まとめ
SPA→全部自分たちで
ODM→持ってきてもらって仕入れるか仕入れないかのジャッジだけ
OEM→こんなの作ってー
でした。